林業とは
林業は木を切ってそれを市場に売るだけの職業ではありません。環境保全としてだけではなく、健全な森林を育て、人々の生活や暮らしを支えるという役割を担い、様々な仕事に取り組んでいます。STSフォレスト株式会社は、宮崎県を拠点とし、林業を通じて気を育て、山を守り、自然と共存できる環境づくりを目指しております。
成長の季節
植付け
植林するためには、まず苗木の植付けを行います。植付けは今後何年もかけて育てていく樹木たちの基盤を作る大切な作業です。そのため、ただ闇雲にたくさん植えていくのではなく、手作業で苗木同士の間隔なども考慮しながら丁寧に植えていきます。また、植付け前の苗木の取り扱いにも気を配っています。植付け前の繊細な苗木も運搬方法などに気を付けることで、植付け前に枯れてしまうのを防ぎます。
下刈り
弊社では、丁寧に植えた苗木が健康的に強く育つように、雑草や雑木を取り除く、下刈りを行います。林業で行う下刈りは、ただの草刈りではありません。しっかりと現場や土壌の状態を把握して、すべて刈る場合もあれば、一部残す場合もあります。また、頻度や下刈りをする期間も育てる樹木によって変えるなど、こだわった作業を行っています。
つる切り
周りの草木よりも大きくなるまで数年かけて下刈りを行った後は、つる切りを行います。つる切りは、育った樹木の枝葉同士が接する状態になるまで木に巻き付くつる等を取り除き続けることが必要です。その理由として、つるは木の光合成を妨げたり、成長を阻害させる要因となるからです。ここまで育て上げた木の健康状態を守っていくためには、この作業は欠かせません。
除伐
除伐も、健康的な樹木を育てるために大切な作業です。苗木の植付けからいらない雑草やつるを取り除いた後、今度は樹木も除伐します。とはいっても、健康的に育つ見込みのある木を確実に強く育てるために、生育を妨げてしまう木や、生育の悪い木だけを伐採します。せっかく大きく成長する可能性のある木を切ってしまっては意味がないので、これもしっかりと見極める技術と経験が必要となります。
枝打ち
成長途中の木をよりよい木に育てていくために必要な枝打ちも請け負っております。枝打ちも、余分な枝や枯れた枝を取り除くことで、木の価値を格段にUPさせます。また、虫食いや病気を防ぐためにも欠かせない作業です。せっかくここまで育ったと木が成長を止めないためにも、枝打ちの作業はSTSフォレスト株式会社にお任せください。
春に備えて
地ごしらえ・植付け
春に向けて新しい苗木を植えるためには、土壌を綺麗に整える必要があります。それを地ごしらえといいますが、地ごしらえでは、伐採作業後に残された木の枝や幹の切れ端、雑草などを取り除きます。ただの後片付けだと思いがちですが、この作業も土壌の乾燥や霜柱を防いだりと、木を新たに育てていくためには欠かせない工程です。また、次に植える樹木の種類や土壌環境に応じて適切な作業が必要ですが、これまでに積んできた経験をもとに健康な木を育てていける土壌づくりを行います。土壌づくりが終えたら植付けも新たに行います。
主伐・搬出
木が成長を終えたら、いよいよ木材として利用できる木を伐採・搬出します。大切に育てた木は木はチェーンソーや専用の機械を使用して使いやすい長さに伐採してから、市場や製材所に運び出されます。木の価値は太さや色、まっすぐさによって評価されるため、高い評価を得られる木になるように何年もかけて丁寧に育てることがわたしたちSTSフォレスト株式会社の役目です。